こんにちは。とりりんです。
前回は、花粉の飛散量は前年の夏の気温によって増減する理由についてお話しました。
しかし、花粉飛散量と8月の気温を比較しても、気温に関係ありそうではあるものの、完全にそう言える根拠はありませんでした。
そこで、今回は夏場の気温を平均してより詳しく説明できるかを確かめました。
特にこのような方には読んでいただきたいです!
- 天気に興味がある方
- 花粉症の方
- 分析好きな方
- この話題に興味を持った方
最後までご覧いただけると嬉しいです!
花粉飛散量と気温って本当に関係あるの?
花粉の飛散量は、夏の気温が30度以上と高く、日照時間が多いと雄花の花芽が多く作られると言われています。
そこで、前回は確認を兼ねて花粉飛散量と気温や降水量と実際に比較してみました。
しかし、前年の気温が高くても飛散量自体は少ない場合があるなど、本当にそう言えるの?という疑問が残った結果となりました。
そこで、今回はリベンジとして6〜9月の平均値を用いて比較しました。
作っていてデータ不足を感じたので、日照率も加えて調べていますよ!
これが本当なら、夏に気温が高い日が続いたら、来年の花粉量は多いんだな、嫌だな〜と予想できるのですが・・・。
使用データ・手法
使用データ
今回は、花粉のデータとして東京都福祉保健局から東京都の12地点における2005年から2020年までのスギ・ヒノキの合計値を用いました。
花粉飛散量の対象地点は、千代田区、葛飾区、杉並区、北区、大田区、青梅市、八王子市、多摩市、町田市、立川市、府中市、小平市となっていますが、年ごとの傾向が変わらないことから、今回は青梅のみを使用します。
また、天気のデータとして気象庁から東京都における2004年から2020年までの気温(平均・最高・最低)と降水量と日照率を使用しました。
手法
今回は花粉飛散量の比較対象として6〜9月の天気指標の月平均値を用いました。
厳密には良くない計算手法なのですが、各月の月平均値を平均する形で求めています。
また、ラグ相関を求めるのがめんどくさかったため、相関係数などは計算せずにグラフからそれぞれの変動を読み取ります。
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結果
各地点における花粉飛散量と天気を比較した結果を下図に示します。
左図が青梅における6〜9月までの4ヶ月平均の天気、右図が8月の天気です。
各グラフは、青梅における花粉飛散量、東京における最高気温、平均気温、最低気温、30倍した降水量(花粉飛散量の軸で示したため)、日照時間を示しています。
右図は前回のグラフに日照率を加えたものになります。
気温の軸は変更していますが、平均しても増減のパターン自体に変化はあまりありませんね。
また、日照率を加えてみたものの、気温と同じような動きをしています。
直感的に考えても、そりゃそうでしょという話とはいえ、もう少し異なる変化を期待していたのに・・・
2005, 2011, 2013, 2018年の花粉飛散量の前年で見てみると、当てはまらない物を取り除くなど優しい目で見ると関係ありそうな気も・・・。
厳しい目で見ると微妙すぎるのですが、2018年の飛散量がイレギュラーになっているだけなんですかね。
考察
4ヶ月平均をしても良い結果は得られず。
寧ろ、8月単体の方が結果的には良さそうですよね。
その点を考えると、所詮気温や日照率はあくまで花粉飛散量のポテンシャルを高めるだけで、飛散時期の風と上手く連携しなければ明瞭な結果が得られない気がします。
2018年に気温や日照率が低いにも関わらず、飛散量がかなり高かったのは風の影響がかなりあるのではないかと思います。
風データを使って調べたいですね。
まとめ
今回は花粉と天気の関係についてお話しました。
あくまで気温などは飛散量のポテンシャルを高めるだけなので、気温が高ければ必ずいつもより花粉症に苦しめられる!という訳ではないようです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
花粉と黄砂の関係についてもご覧ください!
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