こんにちは。とりりんです。
今回は2021年の冬の予報についてお話していきます。
こんなことが知りたい方向けです。
- 今年の冬の天候が気になる方
- 天気に興味がある方
- 冬を安心して過ごしたい方
- エルニーニョやラニーニャという単語を聞いたことがある方
是非最後までご覧ください。
今年の冬は寒い?
気象庁では季節予報と言うものを発表しています。
11月17日現在、今年の寒い時期にあたる3ヶ月予報や寒候期予報を見ると、気温・降水量・降雪量のいずれも全国的にほぼ平年並が多いという感じです。
そこまで突出した予報ではなかったので、3ヶ月先とかのお話で断定するには要素が少ないと言ったところでしょうか。
ただ、解説資料をみた限り、冬型の気圧配置が例年より強めとの予想で、西日本を中心に影響を受けやすそうです。
今年はなぜ冬型の気圧配置が強くなる?
前節で冬型の気圧配置が強くなりやすいと言いましたが、どうしてなのでしょうか。
実は今はラニーニャ現象が起きており、その影響である可能性があります。
詳しくは気象庁エルニーニョ監視速報から確認することができます。
エルニーニョやラニーニャに関しての詳細は後日説明しますが、ペルー沖付近などのエルニーニョ監視領域の海面水温(SST)を調べることにより、エルニーニョかラニーニャかを判断しています。
ここで何をみているかというと、エルニーニョ監視領域のSSTがいつもよりどの程度変化があるかです。
エルニーニョ | SSTがいつもより0.5度以上高い |
ラニーニャ | SSTがいつもより0.5度以上低い |
ここで言う「いつも」とは、前年までの30年の月平均値を指します。
統計用語で言うと、偏差ですね。
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エルニーニョやラニーニャはペルー沖などの話ですが、日本の気候にも影響を与えると言われています。
このように遠方の気候に影響を与えることを、気象学の世界ではテレコネクションと言います。
エルニーニョやラニーニャはテレコネクションの最も有名なパターンの1つです。
冬に限った話で言うと、エルニーニョやラニーニャにより以下のようになると言われています。
エルニーニョ | 冬型の気圧配置が弱まる=暖かめ |
ラニーニャ | 冬型の気圧配置が強まる=寒め |
気象庁HPによれば、ラニーニャは2月頃まで続く予想なので、この冬はがっつりラニーニャの影響を受けそうです。
ラニーニャの影響とは
冬にラニーニャが発生すると、日本周辺で冬型の気圧配置が強くなると言われています。
要するに、厳しい冬になると言うことですね。
ここでは詳しく話しませんが、ラニーニャが発生すると日本の南であるインドネシア周辺の対流が活発になり、それが日本付近の気候に影響します。
日本のはるか遠くの現象が日本に影響を与えるなんて考えにくい話ですよね。
これが冬場のラニーニャによるテレコネクションですが、テレコネクションパターンは色々あるので興味がある方は調べてみると面白いと思います。
ラニーニャになると本当に寒くなるの?
先ほどはラニーニャになると冬型が強まると言いました。
冬型が強まる=寒くなると直感的に考えますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?
この答えも気象庁が解明してくれていました。
このグラフをご覧ください。
気象庁HPより引用(2021年11月18日現在)
確かにどこの地域においても低い確率が高めですね。
しかし、これは統計的に有意ではありません。
統計的に有意でないということは、ラニーニャが起こると必ず寒い冬がやってくるとは言い切れないということを示します。
そのため、ラニーニャだからヤバイ!と悲観せずに、ラニーニャだからちゃんと備えておこう!くらいの気持ちでいるのがちょうど良さそうですね。
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まとめ
今回は今年の冬とラニーニャ現象についてお話しました!
簡単にまとめるとこんな感じです。
- 今年の冬はラニーニャ現象が継続する予想
- ラニーニャは日本に寒い冬をもたらす
- しかし統計的に有意とは言えないので過度な悲観は不要
天気について知ると面白いことがたくさんあるので是非これからもチェックしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
天気・防災
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